印相鑑定に関するご説明

印相鑑定とは印相体と呼ばれる書体を使い、ご使用者様の生年月日と彫刻される文字の画数により、 ご使用者様本人に適合した印鑑をお作りすることを言います。
当サイトの印相鑑定は全て彫刻者である私が行います。
具体的な方法を簡単にご説明しますと、 まず「彫刻される内容の総画数」により接点数(印鑑の枠に文字の線が接する数)を決定します。
これは 画数+接点数=良い数 になる様に接点数を決定することで、 お名前の画数に不安をお持ちの方は接点数を加える事で良い方向へ向かわせることが出来、 元々画数の良い方はそれを更に良い方向に向かわせます。
次に、ご使用者様の生年月日から本命星・月命星と呼ばれる2つの星を 一白水星〜九紫火星の九つの星よりそれぞれ1つづつ決定してゆき、 更にその本命星・月命星の2つの星から傾斜宮という宮を導き出します。
これらによって印鑑の接点位置(印鑑の枠に文字を構成する線が接する位置)を 八方位と呼ばれる円を8等分した位置の中から決定してゆきます。
※通常、会社印に関しては生年月日は存在しませんので接点位置に関しては八方位全てを接点位置として決定します。
以上の方法で使用者ご本人様に適合した印鑑が誕生するのです。
 (お作り頂いた際にはお客様の印鑑の鑑定証明書・鑑定証明書のご説明文をお付け致しております)


印相鑑定って本当に効力があるの?

印相鑑定をお考えになるお客様のほとんどが、まず初めに突き当たる素朴な疑問だと思います。
私自身も根っからの職人であり技術志向の人間ですから、根拠のないウサン臭いものは大嫌いです。(笑)
この疑問につきましては、はんこ屋さんによって随分いろいろな見解があると思いますが、 ここでは当店が考えております印相鑑定の効力についてお話致します。
まず初めに、印相鑑定の効力は実際に存在することを断言致します。
但し、これは絶対的なものではなく、あくまでもご使用者様の印相鑑定に対するこだわりがあって 初めてその上に成立する効力と考えています。
具体的にお話を致しますと、印相鑑定を施した印鑑を使用することで人生または事業などが 好転して行く事実は常に印鑑本体のみがなし得るものではないということです。
つまり、印鑑が一人歩きをしてご使用者様ご本人に代わり事業を行い成功させたり、人生を好転させるという 事実はないということで、これは皆さんもご自身でお考えになって納得されるところではないでしょうか。
それでは、なぜ印相鑑定に効力があるのでしょうか?
たとえ事業を成功させることが出来たり、人生を好転させることが出来たとしても、 これは全て印鑑のご使用者様ご本人が実際に成し遂げられたことであって、 印鑑にしてもらったことではありませんね。
しかし、人間というものは辛い逆境に遭えば遭うほど「自分なら乗り越えられる」と自分自身を信じて 頑張ることが難しくなる弱い部分があります。
ご自分を本当に信じて疑わず頑張りさえすれば、ほとんどの逆境を乗り越えられる力を持っているのに…。
こんな時の支えとなるのが印相鑑定を施した印鑑であり印相鑑定に与えられた使命なのです。
ご使用様が「この印鑑を持てばきっと自分の助けとなってくれる」と信じることで、 ご自分の力を最大限に引き出すことが可能となり、 事業を成功させたり人生を好転させるために大きな支えとなるわけなのです。
ご理解頂けましたでしょうか。 
この力こそが印相鑑定の真の効力であると私どもでは考えています。
ですから印相鑑定に疑い持たれたり、興味のない方にとっては ほとんど効力がないものとなってしまう為にあまりお薦めしておりません。


印相鑑定での印材の選択について

印相鑑定をされる印鑑の印材を選択される際に生年月日より導き出される本命星によって 決定する方法が存在します。
「あなたは昭和38年生まれで本命星が一白水星ですから象牙材で作ると良いです。」といった具合です。
しかし当店では、印相鑑定を施す印鑑に対して印材をこちらで決定しお薦めすることを行っていません。
この事につきましてもはんこ屋さんによって様々な考え方がある様ですから、 ここでは当店の考え方をご説明致します。
印材というものは大別して本柘材・水牛材・象牙材の3つの材質があります。
これは印材の性能として少なからず明確な優劣(善し悪し)が存在します。
つまり本柘→水牛材→象牙材の順に印材の耐久性・転着性等の性能が飛躍的に良くなって行くのです。
そしてこれらの商品の価格には何倍もの差も生じます。
こういう状況の中で、お客様がご購入になる印鑑の性能に対するご希望やご予算を全く考慮に入れず 決定されてしまうとしたらいかがでしょうか。
例えば、ご予算を大きく上回る高級印材を必要とされたり、逆に予算は十分にあって 高性能な最上級材が欲しいのにあえて断念しなければならなかったり…。
当店ではこの様なお客様にとってリスクとなるご選択を強いる可能性のある方法は 好ましくないと考えております。
印相鑑定というものは、常にお客様のために存在するものであって逆にリスクになっては ならないと信じておりますので、印材のご選択につきましては常に「印材の性能」と「ご予算」を基準に お選び頂くことをお薦めしています。